72の法則(72のプリンシプル)

Investment

72の法則(72のプリンシプル)とは、72を金利(複利)で割ると、資産が 2倍になるまでの年数が出るという法則。

72の法則の計算

72の法則では、72÷金利で資産が2倍になるまでの年数が求まります。
例えば、金利4%でお金を運用した場合、何年で2倍になるかを計算する場合は
「72÷4=18」となるので、約18年で2倍になることがわかります。

72の法則は、なぜ72なのか

資産が2倍になる年利率 Rと年数 y は、次の式の関係で成り立ちます。

これを年数yについて解くと

よって正しい値は69という事がわかりました。
しかし暗算をする際、69は約数(割り切れる数)が1, 3, 23, 69しか無く使いにくいため
近い値で約数の多い72が選ばれたようです。72の約数は1, 2, 3, 4, 6, 8, 9, 12, 18, 24, 36, 72

72の法則の応用

72の法則は資産運用などで自分のお金が何年で2倍になるかを計算するのに使えるほか、
借金が2倍になるまでの時間や国の経済成長などへの応用も可能です。

資産運用の計算

たとえば、2022年現在ゆうちょ銀行の通常貯金の金利は0.001%です。
これを72の法則で貯金が2倍になるまでの期間を計算すると
72÷0.001=72,000 つまり7万2千年ということがわかります。
別の例で、投資信託などで利回り1%で運用したとすると72÷1=72となり、
72年で資産が2倍になることがわかります。

借金の計算

たとえば、カードローンは借入金額によって法律で以下の利率になることが決められています。
10万円未満(年20.0%以下)10万円〜100万円(年18.0%以下)、100万円以上(年15.0%以下)
これを利息制限法で定められている上限金利で金利が取られたとして借金が2倍に膨れ上がるまでの期間が何年かを72の法則で計算すると、

国の経済成長

2020年の中国の経済成長率(GDP成長率)は前年比2.3%であるためこのペースで成長すると
72÷2.3=31 つまり31年で国の規模(GDP)が2倍になることがわかります。
ただし、GDP成長率はかなりアップダウンがあるため、単純に考えることはできませんが・・・。

まとめ

  • 72の法則(72のプリンシプル)を使えば金利計算が簡単にできる。
  • 72の法則のより正確な数値は、72ではなく69である。
  • 72の法則は資産運用のほか、借金や経済成長率にも使える。

コメント

タイトルとURLをコピーしました